解体工事を請け負う金本建設では、主に公共工事で多くのアスベスト除去工事に携わってまいりました。
外注工事とはなりますが、ご相談に応じさせて頂きます。アスベスト事情
アスベストは1970年から1990年にかけて、大量に輸入され、工場・学校などに耐火用の被覆材として、またセメント状にして屋根材や壁材として多く使用されました。
しかし昭和50年以降、アスベストによる吹き付けが禁止され、さらにその中でも毒性の強い青石綿(クロシドライト)や茶石綿(アモサイト)の使用が規制されました。
これらの建材は飛散する可能性が高いため除去もしくは、封じ込めなどの処置が必要です。
体内に吸い込んだアスベストは、長い年月を経て、呼吸器系の病気になる可能性が高いのです。
飛散性の低い建材でも、解体する場合、作業員は必ず適切な保護具を使用し、専用のプラスチック袋に詰めて指定された処分場まで運ばなければなりません。
飛散性アスベスト除去
主に30年から40年前に建築されたビルの機械室やエレベーター室、または鉄骨屋根の断熱あるいは耐火被覆として、屋根裏や骨材に直接、吹き付けられている可能性が高いです。
また、もっと古い建物でも後々の改修などで使用されてることも考えられるため、サンプルを採取して、検査機関で分析してもらうのが良いと思われます。
アスベストを、除去する場合はほとんどが人力による工法となります。
床および壁にポリシートで養生し、アスベストが周辺に飛散しないように、飛散防止剤を散布。さらに負圧機で空気を吸い込みながら除去作業を行います。除去した跡も固化剤を塗布し飛散を完全に防ぎます。
作業員はすべて有資格者が行い、保護具を着装します。体に付着したアスベストは、クリーンルームでエアーシャワーによって洗い流します。防護服などは使い捨てで、除去したアスベストや養生に使用したポリシートと共に処理します。
飛散性アスベスト封じ込め
アスベストの使用が認められても、除去せずに飛散を防ぐための薬液を塗布する封じ込め工法もあります。
除去する工法に比べて、短時間、低コストでの作業が可能となります。
もちろん、この工法においても、作業する際は密封養生が必要です。
非飛散性アスベスト撤去
建材などに0.1%以上アスベストの含有が認められた場合は、非飛散性アスベストとして処理しなければなりません。
飛散させないように非破壊工法によって撤去し、専用のプラスチック袋につめて、公的機関から許可された処分場に運搬し適正に処理を行います。
アスベスト関係資料
目で見るアスベスト建材(第2版) (2013-07-06 ・ 2590KB) |
解体等に伴う有害物質等の適切な取扱い (2013-07-06 ・ 4879KB) |